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歩行者同士の接触事故と損害賠償

加害者は自動車だけではない

交通事故というと車同士、自動車と人間というようなシチュエーションを思浮かべる人が多いともいます。
自動車社会がこれだけ発展している現代において、歩行者は交通事故の被害者になりがちです。
しかし、歩行者同士の接触事故の場合、皆さんが被害者あるいは加害者となってしまう恐れもあるのです。
今回は、歩行者が加害者となった場合の損害賠償請求について詳しく見ていきましょう。

 

歩行者の注意義務とは

自動車を運転するにあたって、周囲をよく確認する義務を負っているということはお分かりいただけると思います。
こうした安全確認義務は歩行者の側にも認められるのです。
例えば、人の往来の激しい路地において全速力で走ることは事故を誘発する原因となりますから、もしこの状態で他の歩行者にぶつかり怪我をさせた場合には、安全に配慮せずに歩行したとして損害賠償責任を負うことがあります。

 

巻き込まれてしまったケース

速足で歩いていた2人の歩行者が接触し、どちらかが転倒した結果第三者を巻き込む形で怪我をさせたケースを見てみましょう。
この場合には、速足で歩いていた歩行者2名が安全に配慮する義務を怠っていたと考えられ、巻き込まれた第三者は2人の歩行者に対して共同不法行為に基づいた損害賠償を請求することが出来ます。
警備員として不審者を追いかけている最中に、他の歩行者と接触して負傷させたという場合は、注意を払いながら追いかけるべきであったのにも拘わらず安全に配慮しなかったとして傷を負った人物から損害賠償請求を受け、これが認容されたケースもあります。

 

避けられたかどうか

上記のような例において損害賠償が認められた一因としては、傷を負った側が高齢者をはじめとした速度を伴った歩行を簡単に避けられない人物であったこと、捻挫や骨折といった病院で治療を受ける必要がある負傷だったことも考えられます。
少し肩がぶつかっただけで損害賠償を請求しても認められることはありません。

 

もし加害者になったら

歩行者同士において相手を怪我させてしまったときは、弁護士に相談して和解や示談によって決着をつけられないか相談してみましょう。
真摯な態度で謝罪し、悪意が無かったことを認めてもらうには、弁護士の弁論能力と法律に関する知識が不可欠なのです。